JOURNAL

#01 現地生産者とのパートナーに聞く、高騰の背景

バニラビーンズは、なぜ高級食材なのか？生産のシーズンと、価格高騰の理由。 マダガスカルで長年にわたり、地元に根ざして栽培から加工まで一貫生産し、高品質のバニラビーンズをフランスをはじめ世界中の美食料理人や専門店に納品している当社のパートナー生産者に、なかなか日本には伝わってこない、知られざる生産の背景をインタビューしました。 収穫・生産は年に一度きり！ 7月中旬、鞘がまだ熟していないフレッシュな緑色をしたグリーンシーズンの到来です。手作業で収穫したバニラの鞘（バニラポッド）を、ていねいに加工・熟成を経て、10月15日からの輸出シーズンに突入します。そのタイミングで、世界中の商社が一斉に1年分の仕入れに動き出します。これまでの関係性やコネクションがモノをいう世界。新規参入は、とても困難な業界です。 不安定供給？バイイングの腕の見せ所。 加えて、近年はサイクロンや世界情勢のことなどの懸念事項も絶えず、限られたパイを一斉に取り合うような状況。特に関係性の古いヨーロッパの商社をはじめ、近年は中東や中国の企業も積極的に買い付けをしています。日本は多くの場合、それらの国の企業が仕入れたものを、仕入れるという図式が一般的です。 そのため、ヨーロッパで流通する価格よりはるかに高値になってしまうという現状があります。「最高品質」のバニラを生産者から直接、安定的に仕入れる関係性の構築がとても重要。バイイングの腕の見せ所となります。 仕入れに苦戦する日本 さて近年、日本のパティシエの皆さんたちから聞こえてくる、「バニラビーンズが品薄で入ってこない！」「価格が高騰しすぎて使えない！」という声の理由がわかっていただけたでしょうか？ 重ねて申しますが、仕入れ・輸入する上で、とても重要なのが生産者との関係性です。世界的な需要が急激に高まっていることもあり、生産者との関係性の親密さや長さ、購入量などで、仕入れの優先順位が左右される世界の中、当社はありがたいことにマダガスカルの生産者との直接のコネクション、パートナーシップを構築することができました。世界のパティシエが使う最高品質のバニラビーンズを、日本のパティシエさんたちも思う存分使える様これからも精進いたします。  ※ 当社製品及びバニラビーンズ、バニラエキストラクトの仕入れをご希望の方はCONTACTページよりご連絡ください。